2012年9月22日土曜日

動いた(moving)

卵-aの動く様子が観察できた。
以下に動画を掲載。


卵の中の幼体はアルファベットの「C」に似たカタチで、伸びたり縮んだりしていた。
動画には将来、尾になるだろう部分が写っている。

卵-bも動画にはうまく写らなかったが動く様子を確認した。

2012年9月20日木曜日

検卵-3(egg candling-3)

最近のヒガシオニプレートトカゲの卵の様子。
以下に写真を掲載。

卵-a

卵-b
産卵から1週間が過ぎた。
どちらの卵も以前の検卵では確認できなかった無数の血管が見える。
まだ動きはない…が、2個とも順調?に成長しているようだ。

9月も半ばを過ぎ、朝の気温もずいぶん下がってきたことから温冷庫の電源をONに。
扉を閉め、設定温度は32℃だが庫内に設置している温度計は29〜30℃を指す。
やはりこの冷温庫は周辺温度やその環境によって2〜3℃の誤差が生じるようだ。
引き続き、温度管理には注意が必要である。

使用温冷庫:http://www.mso-corp.jp/products/reionko/mso-r1020.html

毎日、朝と夜、1日に2回は蓋を外し検卵およびその他変化がないかの観察を続ける。
孵化予定日までまだまだ先は長い。

2012年9月15日土曜日

検卵-2(egg candling-2)

産卵2日後の検卵でうっすらと確認できる程度だった頃より、円状に見えていた部分が赤くはっきり見え始めた。また胚から伸びる血管も前回は確認できなかったが、産卵から5日めの今回、写真に収めることができた。

卵は順調に成長していると言えそうだ。

ネット上で色々調べていると、注意深く観察することで胚が動く様子が確認できる、という記事を発見したが、今のところ動いている様子はない。

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

始めに産み落とされた卵の方がやはり成長が早いのか、
赤く円状に見える部分は、後に産み落とされた卵より大きく広がっている。

現在は温冷庫に保管しているが扉は少し開き、電源をオフにした状態で庫内温度計は常に29℃〜30℃あたりをキープしている。タッパーの蓋は密閉のためのパッキンゴムを外さず、天面中央部分に約2〜3mm程度の穴を1つ開けている。1日1回は蓋を外し検卵およびその他変化がないかを観察している。

2012年9月12日水曜日

産卵(laying 2 eggs)


2個の卵を無事に産卵した。
交尾(8月15)から約3週間、25日後の9月9日、22:00頃から翌朝の3:00過ぎのことであった。
以下産卵まで、時間を短く編集した動画を掲載。



交尾後から簡易ケージでの室内飼育に切り替えてからの雌個体の様子を以下にまとめた。
  • ケージ:700×700mmの段ボール箱 
  • シェルター:500×300mmの段ボール 
  • 床材:新聞紙 
  • 産卵床:200×300mmの植深めの植木鉢に水で湿らしたバーキュライトと赤玉土を1:1ほどで混ぜたもの 
  • 水入れ:陶器で出来た鳥用の水入れ(ひっくり返らないのでよい)
  • UV灯:朝8時から夕方5時まで点灯
  • 保温:産卵3日前よりシート型の保温器具を設置
Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

餌は毎日与え(以下詳細)パウダー状の栄養補助剤も振りかけた。

午前10:00にバナナ(厚さ1cm、2切を3等分/1日を通して食べきるか1~2個残す)と
フタホシコオロギ(終齢幼虫~成虫10匹/全て与えてすぐ完食)
途中、バナナをあまり食べなくなり、コオロギのみを選んで食べるようになる。
このことから植物性ではなく動物性の食べ物を欲しがっていると推測し、
交尾から約1週間前後にピンクマウスのMサイズ2匹を1度だけ与えた。
交尾後から約3週間まで特に食欲に変化は見られなかったが、産卵3日前からぱたりと食べなくなった。
また糞の回数が1日1回であったのが2回、3回と排泄が増えた日を何度か確認。

特に行動や食欲、体型などに変化が見られたのはこのころからであった。
  • 産卵床を軽く掘る
  • 急激に痩せる
  • 吐き戻し
  • 小さな糞を排泄
  • 元気がない
お腹にもなんとなく卵の形がうっすら見て取れる気がした。
以下の写真後ろ足近くの腹部がポッコリしているような感じである。

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

上記のような行動を2日ほど続け9日の22:00頃から本格的に産卵床を掘る行動を示した。
今回の例もそうだが、すでに同種の産卵をご経験されている飼育者の方々の情報から
ヒガシオニプレートトカゲのそれは夜行われることにほぼ間違いないように思う。

産卵床を掘る行動を約1時間続け、穴の方へお尻をむけて23:00過ぎ、産卵が始まった。
時折、身体をくねらせてイキんでいるようであった。
1つ目の卵を産むのに約1時間以上、2つ目はその約40分後に産み落とされた。
その後約2時間半もの間身体をくねらせてイキんでいるようにも見えたが、午前4時過ぎに卵を取り上げ、ハッチライトを孵化床にした直径110mm高さ85mmのタッパーに収容し、用意しておいた温冷庫に保管。設定温度は30℃だが、頼りないことに庫内温度と±2~3℃も上下があり、温度管理には注意が必要である。(現在は29~30℃を保っている)
以下写真を掲載。

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

Sudan plated lizard / Gerrhosaurus major major / ヒガシオニプレートトカゲ

その後雌個体は産卵床を掘る行動を続けていたが、1日もすると止んだ。
餌は産卵後3日間でバナナ(厚さ1cm、2切を3等分)と
フタホシコオロギ(終齢幼虫~成虫10匹)ピンクマウスM2匹、デュビア2匹、
ぶどう5粒。食欲も戻ったようで元気にしている。
しばらくはこの産卵用に準備した飼育環境で様子を見ることにする。

卵は産卵2日後に検卵を行った。
以下写真を掲載。




どちらの卵にも胚の発生が確認できる。
温度管理は頼りない温冷庫、湿度はハッチライトに頼ることになる。
クリーパーNo.38には約80日前後で孵化したという記録が記載されている。

うまく行けば約3ヶ月後の11月下旬~12月上旬に彼らのベビーに
会うことができるだろう。とても楽しみである。

最後に、今回のヒガシオニプレートトカゲの飼育に詳しいRさんからたくさんのアドバイス、産卵前の雌の行動、飼育環境などその他様々なことをご教授していただくなど、多大なるご協力をいただきました。この場を借りて改めて感謝の意を表したいと思います。ほんとうに感謝いたしております、ありがとうございました。またインターネット上で同種の情報を発信されている方々にも大変感謝しております。貴重なデータや方法として参考にさせていただきました。

引き続き、孵化までの記録や、ヒガシオニプレートトカゲの飼育記録について書き綴って行きたい。