2匹は元気にしている。
相変わらず雄が雌に噛み付く行動は続いていた。
その行動は日に日に多くなり、特に雄が雌に噛み付くとき雄は細かく頭を振るわすようになった。
始めの頃とは違い、噛み付いた後もひつこく雌を深追いする。
雌はそれを避けようと逃げる。時折、激しすぎる雄のアタックに反撃を見せ、雌が雄に噛み付くことも。
雄は一瞬驚いたように怯むが、懲りずにアタックは続く。
それが1日に何度となく繰り返されていた。
このころから雄は奥のシェルターを使い、雌は手前を使うようになった。
日中、雄は雌を探すように雑草で覆い茂ったケージ内をウロウロと動き回り、首をのばす。
雌がいるシェルターを覗いては慌ててその場を去る。
雌に威嚇され追いやられていると推測。
雄が奥のシェルターに入り、姿を隠すと雌はそろりそろりとシェルターより顔を出し、行動を始める。
雄がうまく雌を発見すると頭を細かく振るわし雌に近づく、そのとき雌は雄の来る方向に向かってしきりに舌をペロペロと出す。
臭いか、それとも別の何かを察知するかのような行動に見える。
臭いか、それとも別の何かを察知するかのような行動に見える。
そんな行動をいつものように繰り返していた15日、午後13:00過ぎ、気温は30℃を超え、湿度50〜60%ほど。
今まで逃げ回っていた雌が突然、雄を受け入れ交尾が始まった。
いつものように雄が雌の尾の付け根あたりに噛み付き、頭を細かく振る。
これまでに比べ、少し激しく感じた。
興奮しているのか、雌の臭いを嗅ぎ取ろうとしているのか鼻息のような音も録音されている。
興奮しているのか、雌の臭いを嗅ぎ取ろうとしているのか鼻息のような音も録音されている。
時間にして7~8分ほど。
はっきりと成功しているのかは分からないが、繁殖には欠かせない交尾行動が確認できたことは嬉しい。
はっきりと成功しているのかは分からないが、繁殖には欠かせない交尾行動が確認できたことは嬉しい。
交尾後、雄はまるで雌に興味を示さなくなった。
また、これまで雄に追い回されて激しく逃げていた雌もそれほど雄を警戒しなくなった。
雄が近づけば逃げるときもあるし、逃げないときも、噛み付いて追いやる行動も確認できた。
反対に雄は一度も雌に噛み付くことはなかった。
その後いつも通り夕方17時~18時の間で2匹は活動を終えた。
この少し前に同種、ヒガシオニプレートトカゲの繁殖に成功した方から雄が頭を細かく振るわした後、雌に噛み付くのは雄の求愛だと教えていただいていた。発情期、雄の喉元が赤く発色するというのは個体差があるようで、この雄個体にはそういった変化は見られなかった。つけ加えると、すでに繁殖に成功した方(以下、Rさんとする)の雄個体にも変化はなかったとお聞きしている。また、この種は春先だけの繁殖とは限らないようで、Rさんの飼育個体も温度管理さえできていれば1年を通して繁殖は可能であるだろうと仰っていた。交尾から産卵までは平均2~3週間。無事産卵が終われば引き続き雌の様子を見てペアリングを再度行ってみたいと思う。
交尾後の16日、いつものようにビデオカメラで撮影。
雄はこれまでと違い、雌を追わない。雌も逃げない。
これは…と思ったが、昼過ぎ、これまでと同様に頭を振るわし雌に噛み付く雄の姿が映っていた。
その後数回、交尾直前の様な激しさはないが明らかに求愛行動を示した。
その後数回、交尾直前の様な激しさはないが明らかに求愛行動を示した。
雌の産卵が終わり、その後体力が回復するまで雄とは別に飼育することを決めた。
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